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ナパ・バレー、カリフォルニア アメリカ
創設年: 2010年
生産量: 3000本
敷地面積: 16.9
ナパ地方全域でリスペクトされる、復帰を果たしたワインメーカーの1人によるワイナリーです。カリフォルニアでの絶大な賞賛、そしてロバート・パーカー氏から大絶賛を受けたメラス。そのメラスで大きな成功を成し遂げたマークは、現在、自身の名前をブランド名とするワインを生産し、そのワインラベルでは比喩的に自分自身を表現しています。彼の友人でありアーティストのマイケル・マクダーモット氏が担当したラベルには、マークの”スピリットアニマル”である象の画が描かれています。ボトルから華麗に注ぎ出る、特有の個性とキャラクターが光る彼のカベルネは、スワーリングと同時に香りを放ち、真のワインにしか出しえない喜びを比喩的に届けてくれます。
マークの実績と専門知識は、選び抜かれたブドウ生産者との深い関係性に裏付けられています。そこには、ブドウを通した信頼関係と長きに渡る友情が存在します。 官能的で記憶に残るカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出すことができた所以です。彼が手がける「作品」で使用されるブドウのほとんどは、ナパ・グリーン・ヴィンヤードの認証を得た有機栽培園で収穫されたものです。これは、生産者が環境への影響を格段に減らすことができるアプローチです。
日常のワインの楽しみ方について、お聞かせください。
私はパナマの大家族で育ちました。母が台所で料理をしている時間、そして夕食用のワインをセラーで選ぶ時間を一緒に過ごしてきました。ワインを楽しむ時は、友達、家族、さらには仕事の仲間などの気の知れた人々と一緒に過ごすのが一番である、ということを若い時に学びました。私も妻も、料理をしたり賑やかな時を過ごすことが大好きで、ワインを楽しむ時間はほとんど、キッチンで料理をしたり、ダイニングで食事をしたりする時間です。
地域の歴史と文化は、どのように生活様式またはワインメーキングに影響を及ぼしていますか?
自宅のガレージでメラスを造っていた、ワインメーキングを始めた当初から、ナパバレーが私の生産スタイルを理解し、受け入れてくれたことはとてもラッキーだと思います。それにより、自分のやり方を存分に展開することができ、ナパバレー全域のブドウを使いカベルネを生産することができました。これは自分のブランドだけでなく、コンサルタントとして手がけているワインでも同じことです。地域中のブドウ生産者やヴィンヤードからの信頼とサポートを受けることは、様々な局所気候や土壌タイプから生まれたカベルネの生産を実現し、ワイン造りを豊かにするだけでなく、私のポートフォリオに幅を与えてくれています。
ワインメーキングにおいて、これまでで一番の思い出はなんですか?
1番の思い出は、ワインメーキングを全く新しい観点から見ることができたことです。それは、子供が何か新しいものに出会った時のような感覚と一緒です。UC Davisの博士号の学生だっところ、シエラフットヒルズにヴィンヤードを所有している教授がいて、夏の間だけ畑で働くように誘ってくれました。当時私は、水産養殖の栄養生化学を専門に勉強している生態学の学生でした。そのため、言うまでもなく、私はワインメーキングとブドウ栽培へのユニークなアプローチと共に、ワイン産業に来たのです。大学での専門知識のおかげで、生物学者と科学者の視点でワインメーキングの環境を理解することができ、この世界にハマりましたね。
初めて造ったワインについてお聞かせください。
初めて造ったワインは、ナパバレーのカベルネ ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ ・フランを使用して造った、1992年のボルドレーズのブレンドです。
あなたにとってワインとは?
私にとってのワインとは、バランスとエレガンスを追求しながら、その年の土地、土壌とヴァラエタルを収めたスナップショットです。これは常に私が言うことですが、ワインボトル1本には2万の選択が詰め込まれています。私にとって、その選択とはヴィンヤードに始まり、ボトルが生産される時までの全工程が含まれます。ヴィンヤード個々の天候模様により、収穫が早い時には9月下旬、そして遅い時期には感謝祭の時期(11月)にまで及びます。
サステイナブルワインメーキングの未来についてお聞かせください。
全種類の農産物において、持続可能性=サステイナビリティを採用するべきだと考えています。そうすることで、素晴らしい農産物を、これからもずっと楽しむことができます。私が仕入れているヴィンヤードは、全て有機栽培の農法を採用しています。実際、オークビル農園では、有機栽培とバイオダイナミック農法の両方を取り入れています。さらに、それぞれの畑は、ナパ・グリーン・ヴィンヤードの認証を受けているため、特に気候変動への対策、環境再生型農業、社会の公平性に力を入れています。ブドウを仕入れている生産者とは20年以上にわたる関係性があり、全ての農園を選ぶにあたり、環境対策や農業技術の公正性を基準にしました。
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