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Nic Tartaglia(ニック・タルタリア)

アブルッツォ州 イタリア

創設年: 2015年

生産量: 年間 25,000〜30,000 本

敷地面積: 栽培総面積 12 ヘクタール、総面積 33 ヘクタール

メーカー: ニック・タルタリア

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The Story of Nic Tartaglia(ニック・タルタリア)

Nic Tartaglia(ニック・タルタリア) の物語

若く、エネルギーに溢れるワインメーカー。彼が誇りとする自身の”新種”トレッビアーノとモンテプルチアーノを手に取ると、彼の将来性を感じられます。ニックはワインメーカーの家庭に生まれました。我が道へ進むはずのニックでしたが、運命に導かれます。彼の父親が何年もの間苦労して造り上げたヴィンヤードを救えるのは彼しかいませんでした。全てを投げ捨て、家業であるヴィンヤードを手伝う決心をしました。初にして、素晴らしいヴィンテージの生産後、彼はシャルドネやカベルネ ・ソーヴィニヨンの小規模生産を試みる一方、アブルッツォを代表するヴァラエタルに情熱を捧げています。 

「自然の恵みとともに、ワインは形造られる。」

ニック・タルタリア

インタビュー


ワイナリー、そしてあなた自身についてお聞かせください。

父のビジネスが、他のワイナリーにブドウを販売している時期も含め、私の人生は常にワインに囲まれています。祖父も父も、家族や近い友人のためにワインを造っていました。父の友人の多くが、彼にワイナリーを開くよう勧めていましたし、それは父の夢でもありましたが、彼がワイナリーを始めることはありませんでした。父には、ロリアーノ・ディ・サバティーノという友人がおり、彼は後に醸造専門家となり、私のワイナリーにおいて大きな役割を果たします。私は若い頃、とにかく頑固で彼のアドバイスに耳を傾けず、自分自身のワイナリーを持つという責任を果たそうとしませんでした。

2012年に事態が変わります。収穫時期になり、例年のように家業の手伝いをしていました。そこで、父が病にかかってしまいました。そして父は、もしやる気があるのなら、ブドウの販売からワイン造りまでの全てを私が請け負うように、と言いました。幸運にも、全ては順調に行きました。

本当の意味での驚きは、翌年に起こりました。友人たちが私の造ったワインを飲みながら、父のワインより美味しいと言ったのです。その一言で、ワイナリーを開くという本来の夢に、真剣になったのです。

そして2015年、私のワイナリーNic Tartaglia(ニック・タルタリア)が誕生しました(本名はニックではなく、ニコラと言います)。現在は、両親が農作業を手伝い、ロリアーノが専任醸造専門家として大いに貢献し貴重な意見をくれることに加え、素晴らしいチームメンバーに恵まれています。


日常のワインの楽しみ方について、お聞かせください。

いつもはクライアントと飲むことが多いです。もちろん自分以外のワインも飲みます。いろんな商品を試すことは大切です。仕事以外の場で飲むときは、友人と私の家や彼らの家で飲んだり、レストランで飲むこともあります。1人で飲むことはありません。ワインは、一緒にいて楽しい人、愛する人と楽しみながら飲むものです。飲む場所やシーンは関係ありません。私にとっては、「誰と楽しむか」が何よりも大切です。


ワイナリーの地域と、地理的環境によるワインの特性を教えてください。

私のワイナリーは、イタリア、アブルッツォ州のペスカーラプロビンスの丘にあります。海抜310〜315メートルに位置し、山々に囲まれています。この地域が特別な理由?それは30分も運転すれば、海で泳いだり、山でスキーを楽しむことができることです。

私の農園は、天の恵みを受けていると言えるでしょう。主に、粘土と石灰岩からなる素晴らしい土壌です(少しの砂とシルトを含む)。このエリアは常に風が強く、夜は山から、日中は海岸からの風が吹いてきます。そのため、湿度が下がり乾燥し、カビやその他の病気を防ぐことができます。

冬は雪が降り(これもつるを病気から守る)、春の霜はさほど問題ではありません。年間を通して雨にも恵まれています。夏には日中と夜間の寒暖差(15〜20°C)が激しく、それがブドウの成熟に大きく貢献しています。ヴィンヤードのある地域はカザウリアと言い、ヴァッレ・ペリーニャとオフェーナ地域と合わせモンテプルチアーノの発祥地と言われています。私の家族は、この土地を高祖父の時代から所有しているため、彼がこの土地を購入することを決めたことは、ラッキーとしか言いようがありません。アブルッツォ州内、またはイタリア全土内のどの土地とも交換したくないですね。私のルーツはここにあり、毎年育てるブドウを誇りに思い、そして、ただただ自然が味方してくれることを願います。自然の力なくして私はここにいません。


地域の歴史と文化は、どのように生活様式またはワインメーキングに影響を及ぼしていますか?

ここは、昔からワインメーキングに適した地域でした。ローマ人が移住してから(入植の証拠もあります)、私たちは成長を遂げました。祖父はヴィーノコット(熱を通したワイン)を混ぜてワインを造っていました。ワインをより良く長持ちさせるための手法ですが、今ではよりよい手法を使います。ワインメーキングとは時代と時を駆け抜く終わりのない旅です。明確に答えたり、どのように過去の時代が影響を及ぼしているか言えなくても、私の中に宿り、ワイン造りの過程で知らぬうちに湧き出てくるものなのです。


ワインメーキングにおいて、これまでで一番の思い出はなんですか? 

ワインをテイスティングした人々の表現、特に国際品種(シャルドネやカベルネなど)を使って造られたものを試した人の表現です。いつも初めは疑心暗鬼(アブルッツォのカベルネ ?冗談でしょ?)ですが、1度試すと言葉を失います。私の「子供たち」が誇りでなりません。


初めて造ったワインについてお聞かせください。

初めて造るのを手伝ったワインを、実は覚えてないんです。きっと幼かったこともありますし、祖父と父に手を貸すというよりは、私にとってはゲームのような感覚でした。初めて本当にワインを造ったのは、10代後半(16〜17歳の頃)だったと思います。


あなたにとってワインとは? 

ワイン(そして私の仕事)とは、私の人生を満たしてくれるものです。友人、自然、そして新しく出会う人々。私と人生をつなげる素晴らしく、強い絆です。

私の仕事にはロマンチックな部分があります。職人として、1人の人として、ベストな物を生み出そうと一生懸命です。人生のうち、素晴らしいワインを造ることに挑戦できるチャンスは何度程あると思いますか?初めての自分1人で造ったワインは29歳の時、そして私が末長く健康な人生を送るとすると90〜95歳までワイン造りをしているでしょう。そう考えると、決して多くのチャンスはありません。チャンスは年に1度しかやってきませんし、自然ありきです。他の職人は作り上げたものに満足がいかなければ、作品を壊し、一から始めることができます。ワインメーカーはそれができません。それゆえ、次の世代に知識を受け継ぐことが必要なのです。彼らが第一歩から始めなくていいように、そして人生における60〜70回限りのチャンスで飛躍的に成長できるように。


サステイナブルワインメーキングの未来についてお聞かせください。

大切なのは、自然保護への新しい道や技術に常にオープンマインドであることだと思います。同時に、昔の人々は私たちの気づかないことへの知識があり、自然との共存力があったことからも、過去の教えを忘れないことも重要だと思います。

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