ワイン産地
ナパヴァレー・シャルドネとは、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーAVAで育てたシャルドネ種から醸造した白ワインです。豊かな果実味と樽熟成による複雑さが融合し、世界で最も高く評価される白ワインスタイルのひとつ。1976年の「パリスの審判」でフランスを制して以来、ナパのシャルドネは世界の白ワイン市場を塗り替えてきました。 よくある誤解:「バタリーで重い」は昔の話 「ナパ・シャルドネ=バタリーで重い」は、1990年代のトレンドの話です。当時流行した「全量マロラクティック発酵+新樽100%」の過剰な樽スタイルは、現在ではほとんどのワイナリーが見直しています。今の主流は、フレッシュな酸味と果実の純粋さを活かした「抑制されたオーク」スタイルです。同じシャルドネでも、造り方で全く異なる飲み物になります。 味わいの特徴 白桃、パイナップル、ホワイトローズの香りに、樽由来のバニラとトーストのニュアンスが重なります。酸味は穏やかで、ミディアムボディのふくよかな印象が特徴です。 項目 傾向 ボディ ミディアム〜フルボディ 酸味 穏やか タンニン ごく軽い(白ワインのため) 香り 白桃・パイナップル・バニラ・トースト...
ウンブリアとは、ローマの北200㎞に広がる丘陵地帯に位置し、海を持たないイタリア唯一の内陸中部州だ。「緑のイタリア(Cuore Verde d'Italia)」と呼ばれるこの土地は、アペニン山脈の尾根が生み出す大きな昼夜温度差と、火山性凝灰岩(トゥーファ)の古層土壌が複雑なミネラルを生む。そのワインは国際的な知名度こそまだ低いが、「世界で最もタンニンの多いブドウ」サグランティーノと、ルネサンス時代から法王庁のテーブルを飾り続けた白ワインオルヴィエートというふたつの顔を持つ。よくある誤解――ウンブリアはトスカーナの影ではない「中部イタリアのワインといえばキャンティ」という固定観念は根強いが、ウンブリアはトスカーナと異なる個性を持つ独立した産地だ。確かにサンジョヴェーゼを栽培するが、ウンブリア固有のサグランティーノ・ディ・モンテファルコDOCGは瓶詰め前に37ヶ月以上の熟成を義務づけ、ポリフェノール含有量はバローロの2倍以上という研究結果がある。トスカーナへの通過点として素通りするには惜しすぎる産地だ。ウンブリアワインの味わいと基本スペック 種類 サグランティーノ(赤) オルヴィエート(白) トルジャーノ・ロッソ(赤) 主要品種 サグランティーノ グレケット・トレッビアーノ サンジョヴェーゼ主体 格付け DOCG DOC DOCG(リゼルヴァ)...