ドッピオ・パッソとは
ドッピオ・パッソとは、南イタリアのプーリア州で生まれた「二度づくり(ドッピオ・パッソ=二段階の意味)」という醸造法から名づけられた、濃密で口当たりのやわらかいプリミティーヴォの赤ワインです。 名前はブドウの品種ではなく、ブドウを二段階に分けて仕込む造り方そのものを指しています。スワールでは、このドッピオ・パッソを日本で初めて、そして独占的にお届けしています。
よくある誤解: 「ドッピオ・パッソ」は品種名ではありません
「ドッピオ・パッソ」をブドウの品種だと思っている方が多いのですが、これはブランド名であり、同時に醸造法の名前です。中身のブドウはプリミティーヴォ、プーリアを代表する黒ブドウです。プリミティーヴォはカリフォルニアのジンファンデルと同じ品種であることが遺伝子解析でわかっています。ドッピオ・パッソは、そのプリミティーヴォを二段階で仕込むことで、いつもの一本より濃く、甘やかに仕上げたものなのです。
「二度づくり」とは何か
ドッピオ・パッソの造り方はこうです。まず通常どおり収穫したブドウでワインを発酵させます。そのあと、あとから収穫して陰干し(アパッシメント)で軽く乾かしたプリミティーヴォの果皮の上に、そのワインをもう一度通します。これが「二度目の通過=ドッピオ・パッソ」です。乾いた果皮から色、香り、そしてほのかな甘みをもう一度引き出すことで、アルコールのボリュームとまろやかさが増します。干しブドウを使うこの発想は、プーリアに昔から伝わる知恵です。
産地で変わるスタイル: プーリアという土地
プーリアはイタリアの「かかと」にあたる南部の州で、サレント半島は三方を海に囲まれています。日中は強い日ざしでブドウがよく熟し、夜は海からの涼しい風が果実の香りを守ります。この昼夜の寒暖差が、力強さと繊細さを同時に持つプリミティーヴォを生みます。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| 気候 | 地中海性、日中は高温、夜は海風で冷える |
| 味わい | フルボディ、完熟した黒い果実、ほのかな甘み |
| 渋み(タンニン) | 豊かだが丸くやわらかい |
| 飲み頃温度 | 16〜18℃(夏はやや低めでも) |
日本での楽しみ方
ドッピオ・パッソのまろやかな果実味は、日本の甘辛い味つけと相性抜群です。焼き鳥のタレ、豚の角煮、すき焼き、照り焼きといった砂糖と醤油の料理に寄り添います。しょうゆの香ばしさとワインの甘やかさが同じ方向を向くからです。ピザやミートソースのような定番にも外しません。夏場は少しだけ冷やして16℃前後で出すと、重たくならずに楽しめます。ワインセラーがなくても、飲む30分前に冷蔵庫へ入れておけば十分です。
フェデリーコのおすすめ
私がこのワインを日本にお届けしたいと思ったのは、価格からは想像できない満足感があるからです。スワールは造り手ボッターと契約し、日本初・独占輸入としてこのドッピオ・パッソ・プリミティーヴォをご紹介しています。イタリアで日常的に飲まれている一本を、そのままの温度感で日本の食卓へ運ぶ。輸入者としてこれ以上うれしいことはありません。まずは一本、いつもの晩ごはんと合わせてみてください。
選び方とよくある質問
Q. 甘口ワインなのですか?
A. いいえ、分類は辛口です。ただ完熟ブドウと二度づくりに由来する「ほのかな甘やかさ」を感じます。甘口が得意でない方でも楽しめます。
Q. 濃い赤は初心者には重すぎませんか?
A. タンニンが丸いので、渋みが得意でない方にこそおすすめです。赤ワイン入門として最適な一本です。
Q. プリミティーヴォとジンファンデルは同じですか?
A. 同じ品種です。呼び名が国によって違うだけで、DNAは一致しています。
Q. どんな温度で飲めばいいですか?
A. 16〜18℃が基本です。夏は少し冷やすと果実味が引き締まります。
肩ひじ張らずに開けられて、それでいてきちんとおいしい。ドッピオ・パッソは、そんな一本です。

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