ヴィンテージとは、ワインの原料となるブドウが収穫された「年」のことです。その年の天候によってブドウの出来が変わるため、同じ生産者・同じ銘柄でもヴィンテージによって味わいが異なり、いわゆる「当たり年」が存在します。
ヴィンテージはなぜ重要?
ブドウは農作物なので、雨量や気温などその年の気候によって熟し具合や糖度が変わります。特に気候の差が大きいフランスやイタリアなどの産地では、ヴィンテージによる品質の差が出やすくなります。温暖で安定した気候のニューワールド(オーストラリア、チリなど)では、年による差が比較的小さくなります。
産地によって、ヴィンテージの重要度は変わる
すべてのワインでヴィンテージが重要というわけではありません。産地やスタイルによって、ヴィンテージの影響は大きく異なります。
| ワインのタイプ | ヴィンテージの重要度 | 理由 |
|---|---|---|
| ボルドー・ブルゴーニュなど高級赤ワイン | 高い | 気候差が大きく、熟成ポテンシャルにも影響する |
| イタリアの日常飲みワイン(プリミティーヴォ、モレッリーノ等) | 中程度 | 生産者の安定した技術でばらつきは少ないが、最新ヴィンテージほどフレッシュ |
| ニューワールド(チリ、オーストラリア等) | 低め | 温暖で安定した気候のため年差が小さい |
| スパークリングワイン(NV) | 気にしなくてOK | 複数年をブレンドして味を均一に保つのが目的 |
ヴィンテージの選び方
| 飲み方のシーン | 選び方のポイント |
|---|---|
| 日常に楽しむワイン | ヴィンテージはさほど気にしなくてOK。最新ヴィンテージを選べばフレッシュで失敗が少ない |
| 長期熟成させる高級ワイン | 当たり年を選ぶと長期熟成に適す。生産者サイトやワイン誌のヴィンテージチャートを参照 |
| 記念日のワイン | 生まれ年・記念の年のものを選ぶと特別感が生まれる |
スパークリングワインのヴィンテージ:ミレジマートとは
一般的なプロセッコやシャンパーニュの多くは「ノンヴィンテージ(NV)」で、複数年のブドウをブレンドして毎年安定した味を保っています。しかし特に優れた年には、ミレジマート(Millesimato)と呼ばれる単一ヴィンテージ版が登場します。
コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCGの規定では、ミレジマートは同一年のブドウを85%以上使用することが義務づけられています。口にした瞬間、ブレンドものとは異なるリッチさと複雑さがあります。私フェデリーコがヴェネトで初めてミレジマートを飲んだのも、ちょうど秋の収穫直後の宴席でした。泡の細かさと、その年のグレラの熟したアプリコットの香りは今でも忘れられません。スパークリングワインにもヴィンテージの概念があることを知ると、ワインの奥深さがもう一段広がります。
詳しくはプロセッコとミレジマートとは?をご覧ください。
ヴィンテージを感じる一本
ヴィンテージの個性を体感するなら、単一年のイタリアワインがおすすめです。サンジョヴェーゼ系のトスカーナワインは毎年の収穫の差がラベルの数字に刻まれています。記念日や「この年を飲みたい」というときにぴったりです。
ラベルの見方が気になる方はワインラベルの読み方も合わせてどうぞ。ヴィンテージ選びをさらに深めたい方はワインのヴィンテージ完全ガイドもおすすめです。
よくある質問
Q. 古いヴィンテージほど高級?
A. 必ずしもそうではありません。長期熟成に適したワインは古いヴィンテージで価値が高まりますが、多くのワインは若いうちに飲むことを想定して作られています。
Q. ヴィンテージはどこで確認できますか?
A. ラベルに記載されています。詳しくはワインラベルの読み方をご覧ください。
Q. NV(ノンヴィンテージ)とは何ですか?
A. 複数の年のブドウをブレンドして造ったワインです。シャンパーニュやプロセッコのベースキュヴェに多く、毎年一定の品質を維持するための手法です。ヴィンテージ表記がないものはすべてNVと考えてください。
Q. 当たり年をどうやって調べますか?
A. ワイン誌や生産者サイトにヴィンテージチャートが公開されています。日常飲みのワインはあまり気にせず、最新ヴィンテージを選べば失敗が少ないです。
Q. ヴィンテージワインと熟成ワインは同じですか?
A. 違います。ヴィンテージは収穫年のこと。熟成ワインは長期保存で香り・味わいが深まったワインのことです。若いヴィンテージでも美味しいワインはたくさんあります。


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