ワイン産地
キャンティとは、イタリア・トスカーナ州の丘陵地帯で造られる、サンジョヴェーゼを主体とした辛口赤ワインです。 フィレンツェとシエナの間に広がる緑の丘に長い歴史を持ち、イタリアで最も広く知られるワインの産地のひとつ。かつては藁包みのフィアスコ・ボトルで世界中に輸出されましたが、現在は品質向上を重ね、サンジョヴェーゼの本質を伝える産地として世界的に高い評価を得ています。 キャンティとキャンティ・クラシコ、何が違う? 「キャンティ・クラシコはキャンティの上位版」と思われがちですが、正確には別のDOCGです。キャンティはトスカーナ内の広い産地(ルフィーナ、コッリ・フィオレンティーニ、コッリ・セネージなど複数のサブゾーン)をカバーし、コスパの高いカジュアルな赤ワインが多い。キャンティ・クラシコはフィレンツェとシエナの間の歴史的な核心地帯のみで造られ、黒い雄鶏「ガッロ・ネーロ」のマークが目印です。 味わいの特徴 サクランボや赤プラムの果実香に、ドライハーブや革の香りが重なります。タンニンはしっかりしていますが、バローロやアマローネほどの堅さはなく、若いうちから楽しみやすいのが特徴。高い酸味がイタリア料理との相性を高めています。 項目 傾向 ボディ ミディアム〜フルボディ 酸味 高め(サンジョヴェーゼの特徴) 渋み(タンニン) ミディアム〜やや強め 香り...
カリフォルニアワインの魅力を産地・品種・選び方から徹底解説。1976年のパリスの審判でフランスを驚かせたナパ・ヴァレーを筆頭に、ソノマ、セントラル・コーストまで、日本でも人気のアメリカワインの全貌をご紹介します。
シチリアワインとは、地中海最大の島イタリア・シチリア島で生まれる、太陽の恵みを受けた個性豊かなワインです。 赤ワインの代表品種ネロ・ダヴォラ、白ワインのインゾーリア、グリッロなど、この島にしかない土着品種が凝縮感のある味わいを生み出します。私はイタリア出身のワインインポーターとして、シチリアのワインに初めて向き合ったとき、そのパワーと洗練のバランスに驚きました。今回はその魅力を余すところなくお伝えします。 よくある誤解:シチリアは「濃いだけ」のワイン産地? かつてシチリアは、北イタリアやフランスの薄い赤ワインを補強するための「ブレンド用ワイン」として大量に輸出されていました。1980年代以前、島のワインの大半は自社ブランドで瓶詰めされることなく、タンクで船に積まれていきました。しかし1980〜90年代の品質革命により、プラネタやドンナフガータといった生産者が自社でDOCワインを瓶詰めし始め、シチリアは「イタリアのワイン工場」から「イタリアで最も注目すべきワイン産地のひとつ」へと変貌を遂げました。今のシチリアワインは、濃さの中に繊細さと品格を備えています。 味わいの特徴 項目 傾向(赤:ネロ・ダヴォラ) 傾向(白:インゾーリア・グリッロ) ボディ ミディアム〜フルボディ ライト〜ミディアムボディ 酸味 中程度 フレッシュでやや高め 渋み(タンニン)...