カリフォルニアの赤ワインのおすすめは、ナパの果実味あふれる赤から選ぶと、まず失敗しません。東京でアメリカのワインも輸入して注いでいると、カリフォルニアの赤は「わかりやすい美味しさ」で多くの方に喜ばれます。このページでは、いま在庫のある、飲みごたえのあるカリフォルニアの赤だけを紹介します。
よくある誤解:カリフォルニアの赤は「甘くて濃いだけ」「高い」?
カリフォルニアの赤は、甘ったるくて濃いだけ、あるいは高い、と思われがちです。実際は、太陽をたっぷり浴びた濃厚な赤もあれば、海風の冷涼な産地で生まれる、エレガントで引き締まった赤もあります。「濃い=甘い」ではなく、ほとんどは辛口で、果実味が豊かなだけです。産地の違いを知ると、好みの一本に出会いやすくなります。
味わいの目安
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| ボディ | ナパはふくよかで力強い、冷涼産地は軽やかで繊細 |
| 酸味 | 中程度(冷涼産地は高め) |
| 渋み(タンニン) | カベルネ系はしっかり、ピノ・ノワールはやわらかい |
| 香り | 熟したカシスやブラックベリー、バニラ、ハーブ |
| 飲み頃温度 | フルボディ16〜18℃、ピノ・ノワール14〜16℃ |
産地で変わるスタイル
同じカリフォルニアでも、内陸のナパと、海に近い冷涼な産地では、味わいがはっきり違います。
| 産地 | 主な品種 | スタイルの傾向 |
|---|---|---|
| ナパ・ヴァレー | カベルネ・ソーヴィニヨン、赤のブレンド | 太陽を浴びた、濃厚で力強い赤 |
| ペタルマ・ギャップ(ソノマ) | ピノ・ノワール | 海風で引き締まった、エレガントな赤 |
ペタルマ・ギャップには、ほかにない面白い特徴があります。ここはアメリカで唯一、「風」を定義に持つ生産地(AVA、2017年認定)です。太平洋から吹き込む風が時速8マイル(約13km/h)以上で安定して吹き、ぶどうの葉の気孔(呼吸をする小さな穴)を閉じさせます。すると実が急がずゆっくり熟し、酸がきれいに残る。だから同じカリフォルニアでも、ここのピノ・ノワールは繊細で引き締まった味になります。地元では「Wind to Wine(風がワインになる)」と呼ばれるほど、風が誇りなのです。
日本での楽しみ方・合う料理
ナパの濃い赤は、黒毛和牛のステーキ、焼肉のタレ、すき焼き、照り焼き、きのこのソテーといった、こっくりした料理によく合います。ペタルマ・ギャップのピノ・ノワールは、出汁やきのこ、鶏肉や鴨と相性がよく、和食にもなじみます。ひとつ文化の話を。カリフォルニアでは、レストランで開けたワインを飲みきれなくても、お店がコルクで栓をし直して持ち帰らせてくれます(州法で認められた習慣で、専用の袋に入れてくれることも)。日本ではまだ珍しい光景ですが、現地では当たり前。ワインを最後まで大切にする、よい習慣だと思います。家では、濃い赤も夏は16℃くらいに。カベルネ系は開けゆ30分ほど、またはデカンタに移すと、香りがふわりと開きます。
フェデリーコのおすすめ
最初の一本に私がよくおすすめするのが、このナパ・ヴァレー・ボン・トン・レッド(クロスビー・ローマン)です。ナパの赤ブレンドで、熟した果実のふくよかさがありながら、肩胘張らずに楽しめます。ふだんの食卓にも、少し贅沢したい夜にもなじむ一本です。
もっと繊細でエレガントな赤がよければ、同じ造り手のペタルマ・ギャップ・ピノ・ノワールを。海風が生んだ、出汁や和食に寄り添うピノです。特別な日には、ナパの銘醸地オークヴィルのオークヴィル(マーク・ヘロルド)という、力強くアイコン的なカベルネもあります(少量在庫)。
選び方と飲み頃
濃厚で飲みごたえのある赤が好みならナパのカベルネ・ブレンド、軽やかでエレガントな赤がよければペタルマ・ギャップのピノ・ノワール、と選ぶと迫いません。飲み頃温度は、フルボディの赤が16〜18℃、ピノ・ノワールが14〜16℃が目安です。
よくある質問
Q. カリフォルニアの赤、最初の一本は?
A. ナパの赤ブレンド(ボン・トン・レッドなど)がわかりやすく、料理にも合わせやすいです。
Q. カリフォルニアの赤は甘いの?
A. ほとんどは辛口です。果実味が豊かなので甘く感じることもありますが、糖は残っていません。
Q. ピノ・ノワールはどんな料理に合う?
A. 出汁やきのこ、鶏や鴨、和食ともよく合います。重すぎず食事を選びません。
Q. よくある失敗は?
A. 濃い赤を冷やさず、暑い部屋の常温で出すことです。夏は16℃くらいに整えると、ぐっとまとまります。
気になる一本が見つかったら、まずは一本、ゆっくり開けてみてください。週末の食卓が、少し特別になります。

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