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鍋料理に合うワイン|しゃぶしゃぶ・キムチ鍋・湯豆腐の選び方ガイド

2026年8月2日フェデリーコ・ファネッリコメント0件

鍋料理は、ワインのペアリングが最も試しやすい日本料理のひとつです。 汁が出て複数の具材が絡み合う鍋は、複雑な食感と風味を一皿に持つため、ワインの選び方次第で食卓が劇的に変わります。しゃぶしゃぶ・キムチ鍋・湯豆腐など鍋の種類ごとにワインを選ぶポイントは変わります。この記事では、鍋とワインのペアリングを産地別・鍋の種類別に整理します。

よくある誤解:鍋にワインは合わない?

「鍋にはビールか日本酒でしょう」という声はよく聞きます。しかし実際に試してみると、鍋料理とワインは驚くほど相性が良いケースが多い。ポイントは「汁の旨味の方向性」と「タンパク質の種類」です。出汁ベースの鍋には酸味がやさしく果実味のある白や軽めの赤、キムチ鍋などスパイシーな鍋には果実味が豊かで程よいタンニンの赤がよく馴染みます。スパークリングはキムチ鍋の辛みをリフレッシュする効果があり、実はかなり使える組み合わせです。

鍋の種類別・ワイン選びのポイント

鍋の種類 主な特徴 ワインの方向性
しゃぶしゃぶ(豚・牛) 繊細な出汁、ポン酢・ごまだれ 軽めの赤(サンジョヴェーゼ)または辛口白
すき焼き 甘辛の醤油だれ、牛肉メイン 果実味豊かな中重口赤(プリミティーヴォ)
キムチ鍋 辛味・旨味・酸味が強い 果実味の強い赤またはスパークリング
湯豆腐・豆腐鍋 淡白、出汁の旨味が主役 軽めの白(ピノ・グリージョなど)
もつ鍋・味噌鍋 濃厚な旨味、脂のコク タンニンのある赤(プリミティーヴォ)

産地とスタイルで変わる鍋とのマリアージュ

プーリア州はイタリア南東端のかかと部分に位置し、日照時間が長くプリミティーヴォが完熟する産地です。濃厚な果実感とスパイシーさを持つプリミティーヴォは、濃い旨味のある鍋、特に豚バラのすき焼き・キムチ鍋・もつ鍋と絶妙に合います。

ここでぜひお伝えしたいのが、プーリア・サレント地方の伝統料理カルダリエッロ(Caldariello)です。ラム肉を羊乳・オリーブオイル・玉ねぎ・パセリ・ニンニク・野生フェンネルでじっくり煮込んだこの料理は、レッチェをはじめサレント全土で毎冬の食卓に欠かせない郷土料理です。地元ではプリミティーヴォと一緒に食べるのが当然のこととされており、「脂の旨味が多いタンパク質にはプリミティーヴォ」という鉄則はこの食文化から来ています。日本ではほぼ無名のこの料理ですが、同じ発想でもつ鍋やすき焼きにプリミティーヴォを合わせてみてください。

日本での楽しみ方

鍋とワインを試すなら、まずプロセッコとキムチ鍋の組み合わせから始めることをおすすめします。スパークリングの泡と酸味がキムチの辛みをリフレッシュし、次の一口を引き立てます。プロセッコ・ミッレジマート・ブリュットのような辛口スパークリングがぴったりです。

コクのある鍋(すき焼き・もつ鍋・キムチ鍋)には、プリミティーヴォを赤ワインとして合わせるのが王道です。鍋が熱々でワインが少し温まっても、プリミティーヴォは風味が保たれます。赤ワインは鍋を食べながら飲み始めると自然に適温(15〜17℃)になるため、難しく考えなくて大丈夫です。

フェデリーコのおすすめ

鍋のペアリングで私が最初に手に取るのが、ドッピオ・パッソ・プリミティーヴォ・サレントです。プーリア・サレントのプリミティーヴォを使い、完熟したダークチェリーやプラムの凝縮感にほのかなスパイスのアクセント。タンニンはやわらかく、果実の甘さが旨味の多い鍋の具材(豚・もつ・キムチの乳酸)とよく絡みます。日本初・独占輸入のこのワインは、鍋の季節に特に輝く一本です。

選び方のまとめ

  • 淡白な出汁の鍋(湯豆腐・しゃぶしゃぶポン酢)→ 辛口白または軽い赤
  • 甘辛・コクのある鍋(すき焼き・もつ鍋)→ 果実味豊かなプリミティーヴォ
  • 辛い鍋(キムチ鍋)→ スパークリングで泡が辛さをリセット、または果実味の強い赤

関連記事:和食とワインの基本ガイドスパークリングワインのペアリング入門

よくある質問

Q. 鍋の〆(ラーメン・雑炊)にもワインは合いますか?
A. 〆は出汁が凝縮されるため旨味が強くなります。そのままワインを続けても大丈夫ですが、〆だけに集中したい場合は日本酒への切り替えもありです。スパークリングは〆の前に飲み切るのが理想です。

Q. 白ワインと鍋の組み合わせのコツは?
A. 出汁の旨味に寄り添う辛口白(ピノ・グリージョ、甲州など)がよく合います。タンニンのある赤が苦手な方は白から試してください。

Q. タレ(ポン酢・ごまだれ)によってワインを変えるべきですか?
A. ポン酢(酸味)には酸味のある白または軽い赤、ごまだれ(コク・甘み)には果実味の豊かな赤が合います。同じ鍋でもタレを変えると全く異なる相性になるので、飲み比べも面白いです。

Q. 鍋の席でワインは温まってしまいませんか?
A. 赤ワインは鍋の蒸気で少し温まりますが、プリミティーヴォなど果実感の強い品種はやや温かくなっても美味しさが保たれます。気になる場合は小さなアイスバケツで調整してください。

Q. 一人鍋でもワインは楽しめますか?
A. もちろんです。ハーフボトル(375ml)やスクリューキャップのボトルなら量の調整も簡単。一人鍋×ハーフボトルのプリミティーヴォは、冬の最高なひとり時間になります。

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