お好み焼き・たこ焼きにワインは合うのか
お好み焼きやたこ焼きには、酸がしっかりしてフルーティーな軽めの赤ワインがよく合います。 甘いソース、かつお節のうまみ、マヨネーズのコク。この三つを一度に受け止めるには、果実味と酸のバランスがとれた赤が頃りになります。ビールだけがお好み焼きの相棒ではありません。
よくある誤解: 「粉もの=ビール」だけではもったいない
大阪のソウルフードにはビール、というのは間違いではありません。ただ、ソースの甘みとかつお節のうまみは、実はワインととても相性がいいのです。ポイントは酸です。濃いソースとマヨネーズの脂を、ワインの酸がさっぱりと流してくれます。ここで力を発揮するのが、イタリア・ピエモンテのバルベーラという品種です。
お好み焼きとたこ焼き、それぞれの一本
| 料理 | おすすめの方向性 | 理由 |
|---|---|---|
| お好み焼き(豚・ソース) | 酸のある軽〜中口の赤(バルベーラ) | 甘いソースと脂を酸が受け止める |
| たこ焼き | フルーティーな赤、または微発泡 | とろりとした生地と出汁に果実味が寄り添う |
| モダン焼き・マヨ多め | 果実味豊かな赤(プリミティーヴォ) | マヨのコクにワインの甘やかさが合う |
ピエモンテの知恵: バルベーラは「日常の一杯」
バルベーラの故郷、北イタリアのピエモンテにはメレンダ・シノイラ(merenda sinoira)という習慣があります。19世紀の農家が夕方、畑仕事のあとにサラミやチーズ、卵焼き、果物を広げて一杯やる「夕食前の大きなおやつ」のことです。その相棒がまさにバルベーラでした。気取らない料理を、気取らない赤で楽しむ。お好み焼きやたこ焼きを囲む日本の食卓と、実はよく似ているのです。
日本での楽しみ方
バルベーラは渋み(タンニン)がとても軽く、そのぶん酸が主役の品種です。だからソースの甘さや脂に負けず、口の中をリセットしてくれます。冷やしすぎず、14〜16℃くらいで出すのがおすすめです。夏の鉄板を囲むなら、飲む少し前に冷蔵庫で軽く冷やすとより爽やかに楽しめます。ワインセラーがなくても、冷蔵庫㈇20分ほどで十分です。青のりや紅しょうがの香りとも、意外なほど喧嘩しません。
フェデリーコのおすすめ
お好み焼きの日にいちばんよくお出しするのは、アレッサンドロ・リヴェットのバルベーラ・ダルバです。ピエモンテらしい生き生きとした酸と、チャーミングな果実味が、甘辛いソースをすっきりまとめてくれます。もう少し果実味の濃い方向がお好みなら、ドッピオ・パッソ・プリミティーヴォも好相性です。マヨネーズ多めのモダン焼きにはこちらがよく合います。
よくある質問
Q. 白ワインより赤の方がいいのですか?
A. ソースが主役なら赤がまとめやすいです。塩味のたこ焼きや出汁を効かせたものなら、キリッとした白や微発泡も楽しめます。
Q. 渋い赤ワインでもいいですか?
A. タンニンの強い重い赤は、ソースの甘みとぶつかりがちです。酸のある軽〜中口を選ぶと失敗しません。
Q. 冷やして飲んでいいのですか?
A. はい。バルベーラのような軽い赤は少し冷やすと魅力が増します。14〜16℃が目安です。
Q. マヨネーズにワインは合いますか?
A. 合います。マヨのコクには果実味のある赤が寄り添います。プリミティーヴォのような一本がおすすめです。
鉄板を囲む日は、ぜひ気軽に一本開けてみてください。粉ものとワイン、驚くほど楽しい組み合わせです。

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