メルローとは、フランス・ボルドー地方を故郷とする、世界でもっとも親しまれている赤ワイン用ブドウ品種のひとつです。やわらかくまろやかな口当たりで、赤ワイン入門にもぴったり。ボルドー右岸(サンテミリオンやポムロール)で主役を務めます。
メルローの味わいは?
プラムやブラックベリー、ほのかなチョコレートやスパイスの香り。タンニン(渋み)がやわらかく、口当たりはビロードのようになめらか。重すぎず軽すぎず、肩の力を抜いて楽しめる赤です。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| ボディ | 中〜しっかり |
| 酸味 | 中くらい |
| 渋み(タンニン) | やわらかい |
| 味わい | 辛口 |
| 飲み頃温度 | 16〜18℃ |
メルローに合う料理は?
赤身肉のグリルや煮込み、ハンバーグ、デミグラスソースの料理によく合います。きのこやトリュフを使った料理とも好相性。和食なら、すき焼きや肉じゃがなどコクのある味付けに。
メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの違いは?
メルローはやわらかく早熟で飲みやすく、カベルネ・ソーヴィニヨンはタンニンがしっかりして力強い。ボルドーではこの二つをブレンドし、互いの長所を補い合わせます。
サンテミリオンの「ジュラード」と収穫宣言
メルローの本拠地ボルドー右岸サンテミリオンで、私がいつも紹介したいのが、ワインを守る騎士団のような結社「ジュラード(La Jurade)」です。起源はなんと1199年、イングランド王ジョン(欠地王)が憲章に印を押し、この町に自治の特権を認めたことに始まります。フランス革命で一度途絶えましたが、1948年に造り手たちの手で復活しました。白い縁取りの真っ赤なローブと帽子をまとった会員たちが町を練り歩き、毎年9月の第3日曜には、町のシンボル「王の塔(トゥール・デュ・ロワ)」の頂から、その年の収穫開始を高らかに宣言します。これがバン・デ・ヴァンダンジュ、収穫の合図です。6月の第3日曜には、新酒を評価する儀式も行われます。日本ではほとんど知られていませんが、グラスのメルローの奥に800年以上続く町ぐるみの祝祭が息づいていると知ると、一杯の物語がぐっと深まります。
SWIRLのおすすめメルロー
名門シャトー・アンジェリュスのオーナーが手がけた、メルロー主体のボルドー右岸ワインシャトー・ロシェ・ガルダ モンターニュ・サンテミリオン。しなやかで複雑な一本です。違いが気になる方はカベルネ・ソーヴィニヨンとは?もどうぞ。
よくある質問
Q. メルローは初心者向きですか?
A. はい。タンニンがやわらかくまろやかなので、赤ワインに飲みなれていない方にもおすすめです。
Q. ボルドーでの役割は?
A. 右岸では主役、左岸ではカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド相手として活躍します。
Q. 飲み頃温度は?
A. 16〜18℃がおすすめ。少し時間をおくと香りがふくらみます。

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