ネッビオーロとは、イタリア北西部ピエモンテ州を代表する赤ワイン用ブドウ品種です。「イタリアワインの王」バローロやバルバレスコの主役。名前は「霧」を意味し、淡い色合いからは想像できない力強さと、バラやタールのような気品ある香りが魅力です。
ネッビオーロの味わいは?
バラやスミレ、ドライチェリー、なめし革やタールの複雑な香り。高い酸味としっかりしたタンニンが骨格をつくり、熟成で優雅にひらいていきます。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| ボディ | しっかり |
| 酸味 | 高め |
| 渋み(タンニン) | 高め |
| 味わい | 辛口 |
| 飲み頃温度 | 16~18℃ |
バローロ vs バルバレスコ:ネッビオーロ二大巴山の違い
ネッビオーロ100%からつくられる二大DOCGバローロとバルバレスコ。どちらも山の名前が由来で、「ワインの王」「イタリアワインの女王」と呼ばれますが、特徴には明確な違いがあります。
| 項目 | バローロ | バルバレスコ |
|---|---|---|
| 市町村 | ラ・モッラ・セッラルンガなどランゲ内5基礎市町村 | バルバレスコ・ティレス・ネイヴイ49基礎の市町村 |
| 熟成期間 | 最低38ヶ月(リゼルヴイ4年) | 最低26ヶ月 |
| スタイル | タニックで力強い、長期熟成向き | 比較的潤やかで早めに順前 |
| 香り | タール・チェリー・ローズトマト | バラ・チェリー・スパイス |
| 価格帯 | ¥6,000~(良年+リゼルヴイは¥20,000+) | ¥5,000~(クリュ 30+) |
ネッビオーロに合う料理は?
赤身肉のローストや煮込み、きのこやトリュフルを使った料理、熟成したハードチーズによく合います。和食なら、すき焼きや味のしっかりした肉料理に。
ランゲの食後酒「バローロ・キナート」
ここでピエモンテの内緒話をひとつ。バローロを生むランゲ地方には、そのバローロ(つまりネッビオーロ)を土台にした食後酒「バローロ・キナート」があります。1890年代、セッラルンガ・ダルバの薬剰師ジュゼッペ・カッペッラーノが、キナの樹皮(かつて解熱に使われた薬用の樹皮)やハーブ、スパイスを赤ワインに漸け込んで生み出した一本です。もともとは胃をいたわる「薬用の強壮ワイン」で、今も食事の締めにグラス一杯をゆっくり傾けるのが地元の習わしです。
私フェデリーコのおすすめは、ビターなダークチョコレートと合わせること。ピエモンテはヘーゼルナッツのお菓子ジャンドゥイアの本場でもあり、ほろ苦いチョコレートと、甘くスパイシーで少し苦いキナートはほれぼれる相性です。日本ではまだほとんど知られていませんが、ネッビオーロの奥行きを最後にもう一度かみしめられる、ランゲならではの締めくくりの一杯です。
SWIRLのおすすめネッビオーロ
ピエモンテ・セッラルンガの造り手リヴェットのランゲ・ネッビオーロ。気軽にネッビオーロらしさを楽しめる一本です。頂点のバローロもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. ネッビオーロは初心者向き?
A. タニンと酸がしっかりしているため、軽めのランゲ・ネッビオーロから始めるのがおすすめです。
Q. バローロと同じ?
A. バローロはネッビオーロからつくる銘醸名。ネッビオーロは品種名です。
Q. 飲み頃温度は?
A. 16~18℃。若いうちはデカンタすると香りがやわらかく開きます。
Q. バローロとバルバレスコはどちらがおすすめですか?
A. 初めてネッビオーロを試すならバルバレスコがスムーズな入り口です。バローロは熟成ポテンシャルが高く、少なくとも数年、できれば十年以上待ってから開けるのが理想です。
Q. ネッビオーロは何年以上熟成させられますか?
A. ランゲ・ネッビオーロはリリース約㌱3~5年後が飲み頃。バローロは格付きメーカーのものであればリリースかりもと10~30年、最前倣のクリュ物はそれ以上も化けるポテンシャルを持ちます。

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