ピノ・グリージョとは、イタリアでもっとも人気のある白ワイン用ブドウ品種のひとつです。すっきり軽やかで飲みやすく、和食にも合わせやすい万能な白。フランスでは「ピノ・グリ」と呼ばれ、果皮がうっすら灰色がかった珍しいぶどうです。
ピノ・グリージョの味わいは?
洋なしや青りんご、柑橘のさわやかな香り。口当たりは軽やかで、すっきりとした辛口です。クセが少なくフレッシュなので、白ワインの一杯目にぴったり。よく冷やすと暑い季節にもごくごく楽しめます。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| ボディ | 軽め |
| 酸味 | 中くらい |
| 渋み(タンニン) | なし〜ごく軽い |
| 味わい | 辛口 |
| 飲み頃温度 | 6〜9℃(よく冷やして) |
ピノ・グリージョに合う料理は?
魚介や生ハム、鶏肉などの軽い料理によく合います。和食との相性もよく、お刺身、天ぷら、塩焼きの魚にすっと寄り添います。前菜からメインまで幅広く使える、食卓の頼れる一本です。
ピノ・グリージョとピノ・グリの違いは?
じつは同じ品種です。イタリアでは「ピノ・グリージョ」、フランス(アルザス)では「ピノ・グリ」と呼ばれます。一般にイタリアはすっきり辛口、アルザスはコクのあるタイプが多い傾向です。
SWIRLのおすすめピノ・グリージョ
有機栽培で知られるヴェネトの造り手テヌータ・グリマーニのピノ・グリージョ。軽やかでフレッシュ、毎日の食卓に寄り添う一本です。他の白と比べたい方はヴェルメンティーノのガイドもどうぞ。
ピノ・グリージョ・ロゼもおすすめ
ピノ・グリージョは果皮がうっすら灰色がかっているため、果皮と少し時間をともにすると、銅色がかった「ラマート」と呼ばれるロゼに仕上がります。色合いはやさしいサーモンピンク、味わいはピノ・グリージョらしいすっきり感に、ほんのり赤い果実のニュアンスが加わります。白の爽やかさとロゼの華やかさをあわせ持つ、食卓を明るくしてくれる一本です。SWIRLではピノ・グリージョ・ロゼ(ボスコ・デル・メルロ)をご用意。よく冷やして6〜9℃で、前菜やサーモン、生ハムとどうぞ。
フリウリで生まれた「ラマート」の記憶
ピノ・グリージョが世界中で「すっきり白」として知られるようになったのは、1960年代にイタリアのサンタ・マルゲリータ社が輸出向けに軽快なスタイルを確立してから。それ以前、イタリア北東部のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州では、ピノ・グリージョといえばもっと違う色のワインでした。銅色に輝く「ラマート(ramato)」です。
ラマートとはイタリア語で「銅色の」という意味(「rame」=銅)。灰色がかったピノ・グリージョの果皮をジュースと一緒に数時間〜数日間漬け込む製法で、銅色がかったオレンジ色とわずかな渋みが生まれます。古い商人の文書にもこの名が残るほど、何百年にもわたるフリウリの伝統スタイルです。特別なものではなく、地域の食卓に普通に並ぶ毎日の白でした。
現在はグラヴネルやラディコンといったフリウリの造り手がこの伝統を復興させ、世界的にオレンジワインの代名詞のひとつとして語られるようになっています。日本では「珍しい自然派」と映ることも多いですが、フリウリの人たちにとっては昔ながらの食卓の記憶。あのロゼ色のラマートを見るたびに、現地の食卓風景が浮かんできます。
よくある質問
Q. ピノ・グリージョは甘口ですか?
A. イタリアのピノ・グリージョは基本的にすっきりした辛口です。
Q. 初心者にも飲みやすい?
A. はい。クセが少なく軽やかなので、白ワインの最初の一本にもおすすめです。
Q. 飲み頃温度は?
A. 6〜9℃としっかり冷やして。冷蔵庫でよく冷えた状態が飲み頃です。
Q. ピノ・グリージョとシャルドネはどう違いますか?
A. どちらも辛口の白ですが、ピノ・グリージョはよりシンプルで軽やか、フレッシュさが特徴。シャルドネは産地やスタイルによって幅が広く、樽熟成でリッチでバターのような風味になることも。クセのない最初の白ワインとして選ぶなら、ピノ・グリージョがおすすめです。
Q. ラマートと普通のピノ・グリージョはどう違いますか?
A. 同じぶどうから造りますが製法が違います。普通のピノ・グリージョは果皮を除いてすっきり発酵させる白。ラマートは果皮ごと漬け込む「スキンコンタクト」製法で、銅色がかった見た目とほのかな渋みが生まれます。フリウリの伝統スタイルで、オレンジワインの一種とも捉えられます。

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